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掲載記事一覧
コンサルタント名
2km圏内に大手チェーン6店が次々出店する危機を撥ね返した
 DM来店率32%という徹底した顧客データ活用術

石橋 薦
販売類は横ばいを維持するも専業店は減少の一途
最新保存版 日本の商業コンサルタント名鑑
健康志向の高まりで企業組合を設立チャレンジショップで販路拡大へ
地獄の苦しみの末につかんだ適正価格で年率20%超の売り上げ増

川上 正人
事例特集 「新大陸」発見に挑む コロンブス商人
飲食店の共同チラシ 盛り込んだ「4W1H」がお客のメリットを
  明快に主張

タイガースの応援イベントが地域の一体化に結びつく
全国の接客名人8人が説く お客の「購買心理」学


三谷 昌吾
6人の「POP名人」図鑑名人その3 ヘアサロン萩原(神戸市)  

宝徳 健
風呂場を改造した「フロ・バー」でコミュニティづくりを推進
大河ドラマのヒットをきっかけに ネットワークを構築し活性化を推進

鷺山 はるこ 
第3セクターの経営で温泉を中心にまちおこしを実現
空き店舗利用のレンタルサイクル事業でお客に「便利」を提供、
  集客増へ
岡本 敏幸 
有志で集った女性グループが「ふれあい」を店頭で復活
平野 喜久
「もの作り直販工房」で商店街の集客力アップ狙う
岡本 泰之


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【「商業界」創刊50周年記念】 
最新保存版 日本の商業コンサルタント名鑑

アソシエ・コンサルタント・グループ
川上 正人
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 3月号
株式会社 商業界

(アソシエ・コンサルタント・グループ/川上正人)

掲載データ
@企業・役職・所在地 A専門分野 Bコンサルティング料金 C指導実績
D主な著書あるいは近況 E資格 F経歴 Gその他の条件&要望

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【繁盛に「商才」あり】 
ドンキー薬局  2km圏内に大手チェーン6店が次々出店する危機を撥ね返した
    佐賀市 DM来店率32%という徹底した顧客データ活用術

アソシエ・コンサルタント・グループ
石橋 薦
掲載書籍・雑誌名:
『商業界』 3月号
発行所:
株式会社 商業界

 「ドンキー薬局」は、佐賀市郊外の東部環状線に立地するドラッグストア。近隣には大手ドラッグストアチェーンの店舗数店や、ドラッグ部門を持つショッピングセンター(SC)もあるが、このような激しい競争の中、オーナーのユニークなアイデアで顧客の心をつかみ、着実に収益を伸ばしている。
  創業は1989年5月、当初は5万円程度だった日販が、現在ではコンスタントに100万円をキープしている。繁盛のポイントは、一言で表現すると「いつもお客さま側に立って考える」というオーナーの宮地キクヨさんの姿勢にある。口で言うのは易しいが、実行するのは容易ではないコンセプトだ。実際、多くの経営者が同じようなことを口にするが、オペレーションレベルまで落とし込んで実行している経営者がどれだけいるだろうか。同店ではそれを実行して繁盛に結び付けている。

専業主婦が飛び込んだ薬局経営の道
 
創業当時、宮地さんはごく普通の専業主婦だった。今まで商売の経験もないし、まして薬剤の知識などまったくないズブの素人である。そんな宮地さんに薬局経営をすすめたのは、薬剤師として公立病院に勤務していた夫の宮地賢二社長だ。
  当時、出店候補地の周りは田んぼばかりだったためかなり悩んだが、隣接地にコンビニが出店するとの話を聞いて出店を決意。そこで、88坪購入し、ボランタリーチェーンに加盟してドンキー薬局をオープンした。店名の由来は「ろば(ドンキー)のように、着実に一歩ずつ前進したい」という願いからきている。
  もともと幼稚園のイベントなどでアイデアウーマンぶりを発揮していた宮地さんは、商売でもその才能を発揮、「夏祭り」「赤ちゃん相談室」などお客に喜ばれるイベントを考え、着実に行っていった。その効果でオープン当初は5万円程度だった日販が、知名度が上がるにつれ増え続け、5年後には10倍の50万円になった。
  しかし、そこで問題が持ち上がった。特売日などはお客が殺到するため、片側1車線しかない周辺の道路が交通渋滞を起こし始めたのだ。駐車場も十分ではなかったため、駐車場内で子供がひかれそうになるということもあった。
  そこで、95年に道路を挟んだ現在地への移転を決意、同時に加盟していたボランタリーチェーンを脱退し、別のチェーンに加盟した。新店は店舗面積が120坪(売場面積80坪)、駐車場も広く「朝市」などのイベント会場にもなっている。また、移転を機に調剤部門を設置、売上げが15%増加した。調剤部門は公立病院を退職した夫が担当している。

調剤室前には「薬食一体くすりはもともと草根木皮の自然から出発したものですからくすりと食品は一体のものです 正しい食事のとり方で体内から改善されてあなたの自然治癒力となって薬の効きめもどんどん現れてきます」という同店の考え方を記した額がある 

ピンチを乗り越えたデータに基づく顧客対応
 順調に伸びてきたように見えるドンキー薬局だが、平坦な道ばかりではなかった。最大のピンチは、97年から98年にかけて近隣2km圏内に6店のドラッグストアが次々とオープンしたときだった。いずれも大手チェーン店で、まともの競争したのでは中小店に到底勝ち目はない。
  このとき宮地さんがとった戦略は、「価格競争はしない」「今までの顧客データを利用して徹底的に”顧客”対応する」というものだった。店の中にも危機感がみなぎり、スタッフが一丸となってお客に対応した。その結果、当時出店した6店のうち現在も残っているのは1店だけとなり、他の5店は転廃業してしまった。
  オーナーは、当時を振り返って「あのときは、顧客管理をしていて本当に良かったと思いました。それにもましてスタッフが協力してくれたからこそ、今日のドンキー薬局があると思います。本当に今まで良いスタッフに恵まれて幸せです」と言う。
  同店の顧客管理は徹底している。創業当時は手書きの顧客カードを作り、来店客ごとに「正」の字で来店回数を記録、一人一人のお客がいつ、何を、いくらで購入したかが一目で分かるようなシステムをつくっていた。現在はパソコンで管理しているが、創業時から手作業で(※)RFM分析を行っていたのには驚かされる。このデータから発送されるDMは毎月7000枚、そのDMによる来店率は32%と非常に高い。
  また、3月には道を挟んだ向かい側に、ウォールマートの実験店といわれる西友の大型SC「モラージュ佐賀」がオープン予定という、大きな環境変化に直面している。
  その対抗策として、昨年10月から月1回毎月1日に行っているのが「朝市」である。モラージュ佐賀が10時開店なら、その前の朝8時から10時まで開催することにし、地元の農家に協力してもらい、健康に良い野菜を販売してもらっている。
  といっても、同店は朝市で利益を得ているわけではない。駐車場を農家に無償で貸し、顧客の健康づくりに役立ててもらいたいという考えだ。

利益の社会還元は顧客への感謝の実践
  同店では、会社と従業員の社会貢献を奨励している。毎月の給料日には、従業員一人ひとりにオーナーからの手紙が渡される。内容は従業員への感謝の気持ちを伝えるものだが、その中で給与の中から100円でも10円でも募金するようにすすめている。
  会社の活動としては一昨年から募金のために「50円ドリンクセール」を始めた。通常100〜500円で販売している健康ドリンクをすべて50円で販売、その売上げを全額寄付している。初回は商品をすべて自腹でそろえてのセールだったが、昨年はメーカーや仕入先にも協力してもらい、約10万円が募金できたという。
  同店は、専業主婦が始めた地方の小さな店が、女性オーナーの工夫とアイデアで地元にはなくてはならない店になった好事例だろう。オーナーの次の一手が楽しみだ。
(アソシエ コンサルタント グループ・中小企業診断士/石橋 薦)

創業者であり、専務取締役の宮地さん(写真右)はズブの素人であり専業主婦から薬局経営者へ転身、顧客のニーズを探りながら試行錯誤を繰り返し、絶大な支持を受ける現在の繁盛店を築いた。1944年生まれ

店 舗 名 : ドンキー薬局
所 在 地 : 佐賀市巨勢町牛島598−1
代 表 者 : 宮地賢二
創  業  : 1989年5月
売場面積 : 80坪
年  商  : 3億7000万円 (2002年8月期)
従業員数 : 社員3人、パート8人

 






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【平成14年「商業統計」を信じるな】 
たばこ 販売類は横ばいを維持するも専業店は減少の一途

アソシエ・コンサルタント・グループ
川上 正人
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 6月号
発行所: 株式会社 商業界

現状把握 今残っている専業店は比較的堅調に推移
 愛煙家にとって、肩身の狭い思いをする場が増えている。
  職場、公共交通機関はもとより、街路での喫煙が罰則対象となるなど、分煙化、嫌煙化の進展が著しい。
  また、健康面への配慮や、さまざまな禁煙補助剤の開発、さらに増税による値上げなど、たばこ専業店の前途は、決して平坦ではない。
  そもそも、たばこは旧来専売品であったため、価格は維持されているものの、荒利益率が一般に低いこともあり、専業比率が低く、専業店は年々減少の一途をたどっている。
  94年02年対比で11.6%減、数にして4135店の減少は、喫煙人口の減少と薄利(平均10%程度)であるがゆえの採算性確保難、加えて店主の高齢化、後継者不足などにより、街のあちこちにあった、たばこ店の廃業、衰退の様子を、如実に物語っている。
  ただし、女性喫煙者の増加、および高単価素材(ボックスタイプ)の投入などの要因から、販売額自体は、ほぼ横ばいをキープした。
  その結果、1店当たり、1人当たり、1u当たりの販売額は伸びを見せており、営業中のたばこ専業店は、意外にも比較的堅調といえる。
  ここ数年の取り組みとして、自動販売機の設置による販売拠点の拡大化傾向が顕著である。
  これまでの駅前、交差点などの人通りの多い立地にて店舗を構え、販売することに加え、ビル内など、顧客の利便性を重視した販売体制への移行がみられている。
  こうして販売拠点が拡大するにつれて、必要なつど購入できることにより、まとめ買いするお客の減少という傾向がみられる。
  まとめ買い客が減少した結果、販売拠点を多く有するたばこ店の販売額が増加するなど、同じたばこ専業店でも明暗が分かれることになった。

成長戦略 最重要課題は欠品の防止
 たばこを買うお客は、一般に主要な買い場所を決めているといわれている。主には、通勤経路であったり、職場の近くであったり、買物をする場であるなど、よほどの理由がないと変えることはない。
  ただし、注意しなければならないのは、欲しいものがない状態、つまり欠品している場合、新たな場所を探し商品を入手するため、元の場所に戻りにくいことである。
  新たな場所に特に不便を感じない場合は、再度、購入し、継続する可能性も否定できず、いとも簡単に固定客を失ってしまうことだ。
  欠品のあったたばこ店は、また、欠品しているかもしれないという心理が働くからである。
  すなわち、たばこ店の最重要課題は、欠品の防止といえよう。
  たばこも、行き過ぎた市場細分化戦略がとられ、無数の種類があり、これに輸入品を含めると、その種類は無限ともいえるほど多い。
  そのため、品揃えにもひと工夫が必要とされる。
  あまりに欲張りすぎて多種類揃えると、回転率が低下し、鮮度に問題が生じるが、逆に品揃え幅が狭ければ、お客の求める商品が提供できない矛盾を抱えることとなる。
  そのため、売れ筋の確保や、頻繁な商品改廃、および迅速な取り寄せサービスなどの充実強化も欠かせないところである。
  たばこ専業店の今後の必須キーワードは、
  @可能な範囲での「販売拠点拡大」
  A多頻度な巡回、在庫チェックによる「欠品防止」、そして
  Bユーザーの嗜好に即応する「商品改廃」の3つといえよう。

                         (アソシエ・コンサルタント・グループ/川上正人)

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【東西南北】 
広島市 健康志向の高まりで企業組合を設立チャレンジショップで販路拡大へ

アソシエ・コンサルタント・グループ
川上 正人
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 2月号
発行所: 株式会社 商業界

『商業界』2月号
『商業界』2月号
『商業界』2月号
菊芋とは、菊科の食物で、「血糖値を下げる」と健康志向の消費者に人気が高まっている。その菊芋の栽培に西日本で初めて取り組んだのが、安藤リカさんである。安藤さんは、広島市内の女子大学を卒業後、OL、主婦を経て、2001年に「山野草農園」を設立。
  「農業が好き」という思いからスタートとしたが、いざ販売となるとなかなか思うようにいかず、お客に信頼してもらうために法人化を思い立った。
  その安藤さんが選んだのが、企業組合で、小資本でできる会社組織として、現在注目を集めている。
  設立には県知事の許可を必要とするため、経営計画書などが必要とされるが、そのことが、経営体質強化につながると安藤さんは考え、02年7月に企業組合「からっぽ くさの農園」を設立。
  また、健康志向のお客に容易にアクセスできるのが商店街。そう考えているときに、商店街の中の店舗を1日単位で利用できる、チャレンジショップの存在を知った。今では、週1回出店し、新規顧客開拓や固定客確保の重要拠点となっている。
  この情報は、広島県中小企業団体中央会の指導員から提供された。企業組合を設立すれば、国の中小企業施策がいろいろ紹介される。
  「お客さまと直接対話できる接点を持てたことが、商品開発のヒントとなった」と安藤さんは企業組合設立のメリットをこう語る。
                       (アソシエ・コンサルタント・グループ/川上正人)

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【小さな店の「売る人」「売る店」「売れる仕組み」】 
広島・呉市 地獄の苦しみの末につかんだ適正価格で年率20%超の売り上げ増

アソシエ・コンサルタント・グループ
川上 正人
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 2月号
発行所: 株式会社 商業界

 「うまいものを身近な存在にする」という経営理念を掲げ、設立11年で4店舗、年商約6億2000万円を売り上げる青果専門店が広島県呉市にある。
  経営者の兼田秀一さんは、父の死去によって弱冠24歳で「価格表示もないような、お世辞にも繁盛しているとはいえない八百屋」(本人談)を引き継ぎ、青果専門店「マルカネ青果」として立ち上げた。
@お客に聞いた適正価格
  兼田さんは述懐する。「本店開設後の1年は地獄の苦しみだった。どう頑張ってもお客が買ってくれない」。この時の苦しみが今日の飛躍につながるきっかけとなり、さまざまな方策を編み出すこととなったが、その一つがお客を引きつける適正価格の決め方である。
  悩んだ末に、商売の鉄則である「分からないことはお客に聞け!」を徹底。商品を多くのお客に見てもらい、「いくらなら買ってもらえますか?」と尋ねた。市場での仕入価格を基準とした感覚しかなかった若き社長は、まさに目から鱗が落ちるような衝撃を受けた。
  意外なことに、自分で考えた価格より、高い価格で買うというお客が多かった。さらに、その価格帯はだいたい共通していた。
A価格表示がないのは手抜きか?
 季節変わりなどで新しい商品が入荷した際に、あえて価格表示をつけずに並べる実験をしてみた。山積みになったフレッシュな商品を見て、お客が尋ねてくる。「これ、いくら?」。それに対し「いくらだと思いますか?」と聞き返す。こうして10人にも聞けば、だいたいの適正価格が見えてくる。
  お客は、安いから買うのではない。欲しい物が適正な価格で売られていたら買うのである。こう確信した兼田さんは、その後3店舗を出店し、年率20%以上の売上げ増を実現させている。
  「親父の店には価格表示がなかったが、実は手抜きをしていたのでなく、適正価格を探っていたのでは」と後から考えるようになったそうである。
B価格の持つ魔力を味方とする
  価格は魔力を持っている。お客は、一度適正と感じたら、特別な事情がない限りまた来てくれる。
  旬の野菜など、出始めの商品はご祝儀相場も手伝って、おおむね安く仕入れることができない。そのため、高い仕入価格はそのまま転嫁され、高い売価となり、店頭に並ぶこととなる。
  出始めは、とにかくお客に「うまいもの」を食べてもらおう。気に入ったらまた買ってもらえる。このような考えから、初物は適正価格を考慮しつつ、かなり安く販売している。
  この店で、「安くてうまいもの」に出会ったお客は再度来店するが、市場の入荷量増加に伴い、仕入価格が下がるため、適正価格で販売しても、確実に利益をもたらしてくれる。平均荒利は30%となっている。
C価格メカニズムを探れ
  「近海魚が不漁だと、大根が安くなります。秋はサンマのおいしい季節ですが、このサンマが捕れないと価格が上昇します。そうするとサンマが売れなくなるので、大根も売れなくなり、だから仕入価格が下がるのです」
  兼田さんは初夏のまだ大根が高値のころ、こう予言した。
  それから数ヶ月、サンマの不漁が伝えられ、大根は段々と安値になり、晩夏に断トツに低価格で販売した結果、安いと感じた多くの消費者が、秋口には大根を求め、同店に足を運んでいる。
  同店は、いつの時期に、何をどれくらいの価格(適正価格)で販売するかを、市場取引価格以外の情報も参考にして決定しており、今では25坪で1日平均1200人超の客数を誇る繁盛店となっている。
                        (アソシエ・コンサルタント・グループ/川上正人)

兼田さんは1967年生まれ。中学2年の時に青果店を営んでいた父が倒れ、家業を手伝い始める。大学を卒業し、ジャスコ勤務を経て、91年4月に青果専門店である現在の本店を開設。97年に週末型生鮮市場スタイルの2号店をオープンし、株式会社化を経て現在4店舗を運営中。
<企業概要>
企 業 名 : (株)マルカネ青果
所 在 地 : 広島県呉市広本町3−1−37
代 表 者 : 兼田秀一
創  業  : 1991年
売場面積 : 4店
年  商  : 6億2000万円
従業員数 : 34人(うちパート30人)


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事例特集 「新大陸」発見に挑む コロンブス商人

アソシエ・コンサルタント・グループ
三谷 昌吾
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 5月号
発行所: 株式会社 商業界


→記事詳細(PDF)

                                     このページのTOP
<「主張明快」なチラシをつくる >
飲食店の共同チラシ 盛り込んだ「4W1H」がお客のメリットを明快に主張
アソシエ・コンサルタント・グループ
三谷 昌吾
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 12月号
発行所: 株式会社 商業界



 このチラシは、大阪有数のビジネス街である本町・淀屋橋・船場地域の飲食店が共同で配布している割引チラシである。このチラシが優れている点は、4W1Hが明快に主張されている点である。そのため、このチラシを見た人が得ることのできるメリットを明確にイメージできる。
  具体的に解説すると、まず、When(いつ)だが、日替わりの割引きがカレンダー形式で掲載されているので、1ヵ月間手元に置かれることになる。

  Where(どこで)・Who(誰が)では、ターゲットが当地域のビジネスマンに絞り込まれており、配付地域が限定できるので、高い費用対効果が期待でき、効率的である。
  What(何を)・How(どのように)は、具体的な商品名や写真が掲載されているので非常に分かりやすい上に、価格も明記されているので、見た人が安心する。
  このように4W1Hを明快に主張すれば、見た人にインパクトを与えるのである。

 (アソシエ・コンサルタント・グループ/三谷昌吾)


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<東西南北 >
兵庫県尼崎市 タイガースの応援イベントが地域の一体化に結びつく
アソシエ・コンサルタント・グループ
三谷 昌吾
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 11月号
発行所: 株式会社 商業界



 兵庫県の尼崎中央3番街では、昨年から阪神タイガースの優勝マジックをカウントダウンするモニュメントを設置して、マスコミで話題を呼んでいる。今年も6月に設置し、マスコミでとり上げられ、全国的に紹介された。
  この企画は、理事会での雑談から生まれたそうである。理事長の吉岡健一郎さんは、「タイガースがこんだけ日常会話の話題にのぼんねんから、それをテーマにしたイベントをやったらおもろいんちゃうか、という話になり、お金がかからへんように、シャレのノリで始めました(笑)」と話していた。
  しかし、「シャレのノリ」という割にイベントの内容には、さまざまな工夫がなされていた。
  まず、優勝マジックをカウントダウンすることで、モニュメントのマジックが減る度に、それが話題となり、来街者や商店主の会話が促進される。
  そして、マジックの減少にともなって、例えば「優勝までマジック50突破記念セール」など、最終的な優勝セールまで、継続的なイベントも実施した。「これらのイベントが話題になって、来街者や商店主間のコミュニケーションが活発になり、街全体の雰囲気が明るくなっています」と吉岡さん。
  今では、話題を聞きつけた近隣の他商店街も一体となってタイガースの応援イベントを実施している。
  タイガースの優勝がほぼ確実になった今(9月12日現在)、地域が一体となって実施する「タイガース優勝記念イベント」の準備が着々と進められており、さらなる地域の一体化と活性化が期待される。この記事が掲載される頃には、優勝記念イベントに地域全体が湧いているだろう。
(アソシエ・コンサルタント・グループ/三谷昌吾)


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全国の接客名人8人が説く お客の「購買心理」学


アソシエ・コンサルタント・グループ
三谷 昌吾
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 8月号
発行所: 株式会社 商業界

記事詳細(PDF)


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<「POP名人」図鑑>
書く、売れる、やる気2倍で人生も変わる POP名人図鑑


アソシエ・コンサルタント・グループ
宝徳 健
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 2月号
発行所: 株式会社 商業界

 
社長の味方!!
●はぎわら じゅん  3つの「喜(きれい・きっちり・気持ちよく)」をお客とともに感じることをコンセプトに店舗運営を行っている。お客が喜んで帰っていく姿をいつも思い描きながら仕事に取り組んでいる。8年前の阪神・淡路大震災で店舗が被災し、約6年間仮店舗での運営を余儀なくされた。2001年8月駅前ビル「キララ住吉」のオープンとともに移転し、新たなるチャレンジを行っている。
理容サロンのことを、商品を販売するショップでもあると考える消費者が何人いるだろうか?業界全体でも商品販売を行っていない店舗は約7割以上だといわれている。 JR神戸線住吉駅前の好立地で店舗運営をされている「ヘアサロン萩原」も、半年前までは技術商品(カット、カラーなど)の売上げがほとんどであった。そして、昨今の不況の影響により、来店客数や来店回数の減少、技術商品等の客単価の低迷で売上げ減に悩まされていた。
そんな折、オーナーの萩原淳さんは化粧品メーカのPOP講習会に参加し、商品ディスプレーやPOP作製に商売の大きな可能性を見いだしたという。
「もしかすると、この状況から脱却できるかもしれない」(萩原さん)
早速、従業員とともに商品を陳列、POP作製を行ったが、成果が思うように上がらない。そんなある日のこと、ある従業員が「陳列場所が悪いのでは?」と一言。そこで、必ずといっていいほど来店客が通る、くつろぎの待合スペースにある漫画棚の一部を陳列スペースに変身させた途端、ゼロに近かった商品の売上げが3ヵ月間で月間3万〜5万円とアップ。10月度の売上げはなんと約10万円になった。
理容サロンがこのように売上げを伸ばすことはまれだ。売上げアップの理由の一つに、POP販促の効果があると考えている萩原さん。そんな彼が語るPOP販促成功の鉄則は次の3つだ。
鉄則その1 テーマを決める
 第1に、テーマを決めることだ。POP販促を行う上でどんな情報をお客に発信するのか、そのテーマ設定が大切と考える萩原さん。そこで、毎月の販売テーマ(例えば「いい男」など)を明確に打ち出しつつ、そのテーマに沿って商品がお客の記憶に残るように工夫している。
鉄則その2 専門用語を使わない
 第2に、聞きなれない専門用語や特有の用語は使わないことだ。理容サロンで販売する商品は、ドラッグストアやバラエティショップと比べ、その名が一般的に認知されていないものが多い。そのため、分かりやすい商品名を自ら「創造」し、訴求している。
鉄則その3 お客を「幸せ」にする表現
 第3に、お客が「幸せ」を感じる表現を心掛ける。だから「抜け毛にお悩みの方へ」などのマイナスイメージを与える表現はPOPに採用しない。つまり、顧客本位の姿勢をPOP販促にも貫くのである。このように身近にある小さなことの積み重ねが、顧客満足を実現するといえる。
単なる待合スペースが、商品との出合い・人との出会いの「ミーティングスペース」へ。今回の情報発信テーマは「いい男」。米ぬかの素材にこだわったシャンプーや化粧品、昔懐かしいぬか袋など、「いい男」と「素材」を上手に組み合わせてPOPで表現している。毎月来店するお客の多くは、まずこのスペースに向かい、まるで絵画でも見るようにこの商品POP・ディスプレーを眺めて感想を述べていく
本来は、育毛専用のシャンプーと頭皮用のパックの商品ディスプレーだが、商品名や商品内容が全く書かれていない。これがヘアサロン萩原流。従業員が使って感じたことを上手にキャッチコピーに利用。特に「二日酔いに効く」のコピーは大きな話題となり、売上げが伸びている

「いい男」というテーマをさらに細分化。上段は20歳代のヤング層を、下段は「お父さん世代」をターゲットに商品が陳列されている。なお写真右下の「いい男はその日の気分でシャンプーを自由に使い分けをスル」というPOPを付けたところ、お客の反応が高く、なかなか販売につながらなかったシャンプー類がよく売れるようになったという
お客が気軽に買いやすい商品にワックスとぬか袋がある。特にワックスはメーカー商品名と価格のみを表示したものが多いが、同店では使用後の感触や効果を盛り込んだオリジナルの商品名を「創造」。中でも売れているのが「やっぱりえーゎのワックス」だ。ユーモアたっぷりの表現につい手が伸びてしまう
通常の頭皮用のクレンジングブラシだか、ヘアサロン萩原の手に掛かれば商品名もこう変わる。シャンプー技術には定評のある同店の感触が、家庭でも味わえるということで、顧客の半数以上が購入しているとのこと。「POPの表現方法を変えた第1作目。会計時にPOPをじっと見つめて購入される方がほとんど。POP効果をあらためて痛感したありがたい一品です」(萩原さん)
最近女性雑誌等で取り上げられることが多いぬか袋も萩原流ではご覧の表現。「ぬか袋」と「おばあちゃんの知恵」をマッチングさせることで、懐かしさから購入する男性客が増えている。ちなみにメーカーの担当者もこのマッチングには驚いていたという

 店舗概要
 店 舗 名/ヘアサロン萩原
 現 在 地/神戸市東灘区住吉宮町
         4−4−1
         キララ住吉101号
 代 表 者/萩原 淳
 店舗面積 /24坪
 従業員数 /5人
 年   商 /非公開

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【東西南北】
愛知県岡崎市 風呂場を改造した「フロ・バー」でコミュニティづくりを推進


アソシエ・コンサルタント・グループ
鷺山 はるこ
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 11月号
発行所: 株式会社 商業界

 コミュニティによる街の活性化は、何も商店街だけのことではない。愛知県岡崎市では、地元鋳物工場の旧従業員浴場を、お酒を楽しみながらスポーツ観戦もできるスポーツ・バーとして蘇らせた。
  その名も風呂場ならぬ、「フロ・バー」である。このフロ・バーは地元の愛知産業大学山田雅美助教授の提供のもと、地元の企業がコーディネーターとなり産学連携で実現した。
  地域には商店街の空き店舗だけではく、活用されない空きスペースが虫食い状態に存在している。
  このオープンスペースを、街のコミュニティの場や活性化の種にしようという試みだ。
  注目すべきは、設計から施工までのすべてが同大学ゼミ生やOBによる手づくりで行われた点である。
  山田助教授自身も指導だけでなく作業にも参加した。アイデアは学生のコンペ作品を採用。
  この従業員浴場は昭和34年に建てられたもので、一年前までは使用されていたが老朽化が激しかった。一般の業者に依頼すれば建て替えを進められる物件だが、取り壊して廃材を出すのではなく再利用することを考えた。
  施工においては、環境を考慮してすべて活用、リニューアルすることに。またすべてが手作業で進められたため困難を極め、深夜まで作業が及ぶこともあった。「まさに実践的教育の場である」と山田助教授は語る。
  落ち着きのある店内はイタリア製タイルの床、洒落たバーカウンターのほか、ワインセラーも併設し建築学科の学生らしくセンスの良さが光っている。
  延床面積約53uの店舗はテーブル席16、カウンター席8の計24席が設けられており、アルコール、ソフトドリンク、軽食などが楽しめる。なお同店は実験的営業であるが、このようなオープンスペースを活用した更なる活性化手法に今後も注目していきたい。
(アソシエ・コンサルタント・グループ/鷺山はるこ)

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【東西南北】
愛知県中川区 大河ドラマのヒットをきっかけに ネットワークを構築し活性化を推進


アソシエ・コンサルタント・グループ
鷺山 はるこ
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 5月号
発行所: 株式会社 商業界

 名古屋市中川区高畑・荒子地区は、2002年に放送されたNHKの大河ドラマ「利家とまつ」の舞台となった地区だ。そこで、それを契機に地元商業者・住民・行政が一体となって地域活性化に取り組んでいる。
  もともと同地区は、古くは円空仏で有名な荒子観音を中心に発展した門前町であったが、近年は商業の衰退が著しく、昔のにぎわいはまったくない。
  さらに、比較的裕福かつ保守的な土地柄ということもあって、商業への新しい取り組みも浸透しにくく、商店街振興組合もない地区。
  そこで、名古屋商工会議所高畑支部が地元商業者へ呼びかけ、門前町復活への取り組みを始めたのである。
  まず、「高畑・荒子地区街づくり協会」を設置。意欲的な事業者間でその活性化策を練り、ルートマップを20万部製作・配布した。
  次に、食べ物を中心に独創的な土産物を企画開発し販売。地元町内連合会では、婦人会や老人会などに呼びかけ、ボランティアを募り観光案内を行った。
  やれば変わる。事実、観光客を中心に問い合わせや土産物の販売が伸びた。また、荒子郵便局は独自開発した同局でしか手に入らないオリジナル記念台紙、地元金融機関での展示コーナーを設置した。
  やる気のある事業者が中心となり、自らが積極的に情報発信し、まち全体を活性化しようという気運が生まれた。
  なお、ドラマ終了後は、出来上がったネットワークを生かし、フリーマーケットや例えば「なんでもあるでぇ市」など、地元住民に喜ばれるイベントの開催を計画している。新たな門前町の復活をこれからも見守りたい。
(アソシエ・コンサルタント・グループ/鷺山はるこ)

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【東西南北】
愛知県一宮町 第3セクターの経営で温泉を中心にまちおこしを実現


アソシエ・コンサルタント・グループ
岡本 敏幸
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 8月号
発行所: 株式会社 商業界

 愛知県宝飯郡一宮町は豊川稲荷で有名な豊川市に隣接し、豊川と本宮山に囲まれた森と自然の豊かな町である。
  一宮町のコンセプトは、「緑豊かな栄える町・住みよい町・夢がある町」。このコンセプトの実現こそが、まちおこし、町の活性化につながると考えているのである。
  町のシンボルである本宮山は、県立自然公園に指定され、その自然地形を生かしながら、自然公園として開発することを「本宮の森」プロジェクトとして位置付けている。これは、町民はもちろん近隣市町村や県外からの多くの来訪者に対し、自然とのふれあいや楽しみを提供し、健康増進に利用してもらおうというものだ。
  現在、本宮山はドライブやウオーキングコースとして人気があり、周辺には多目的広場、テニスコート、温泉スタンド、ウオーキングセンターなどの施設がある。そしてそのメインとなるのが「本宮の湯」である。事業運営は一宮町、商工会、農協などの第3セクターによる経営方式を取り入れ、合理的運営を目指している。
 2002年8月8日にオープンした「本宮の湯」の泉質はナトリウム・塩化物泉で、慢性消化器病や婦人病などに効能がある。営業時間は、午前10時〜午後10時(定休日は水曜日)。来場者数は予想を上回り、平日1200人、土日に至っては2500人を数える。
  特徴としては、「森の湯」には薬湯、「空の湯」には寝湯がある。また露天風呂からは東三河平野や豊橋市、豊川市の景色や夜景が眺望できる。さらに寝ながら空を眺望できる「木霊の湯」は、リラクセーション効果があり人気だ。
  支配人の鈴木利晴さんは、「イベントの開催やギャラリーを充実させて、来場者に満足していただけるような『本宮の湯』にしていきたい」と今後の抱負を語る。

(アソシエ・コンサルタント・グループ/岡本敏幸)


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【東西南北】
愛知・豊橋市 空き店舗利用のレンタルサイクル事業でお客に「便利」を提供、
集客増へ
『商業界』2月号
『商業界』2月号
『商業界』2月号

アソシエ・コンサルタント・グループ
岡本 敏幸
掲載書籍・雑誌名:『商業界』 2月号
発行所: 株式会社 商業界

 愛知県豊橋市には、豊橋駅前を中心とした市街地の中に、広小路商店街、花園商店街、トキワ通商店街、松葉通商店街など10ほどの商店街が、直径約500mの中に東西南北網の目のように交錯している。
  空き店舗についてもご多分に漏れずぽつぽつ存在するが、この中の数箇所については、すでにチャレンジショップとして事業運営している。
  今回のレンタルサイクル事業は、TMOの豊橋まちなか活性化センターが、広小路商店街と花園商店街で事業運営しているチャレンジショップ各1店舗をそれぞれ拠点として開始したものである。このレンタルサイクル事業は実験的に始められたもので、期限は平成15年3月31日まで。
  事業目的は、昨今、郊外のショッピングセンターに客足をとられて、空洞化が叫ばれている中心市街地への来街者数を増やし、活性化を取り戻すことだ。公共交通機関や駐車場に車をとめた買物客が、自転車とショッピングカートの貸し出しサービスを利用し、街中の広い範囲をゆっくりと便利に、買物や遊びに回れるようにサポートをするのが狙いである。商店街への集客力アップが期待されている。
  両店にはレンタルサイクルとして自転車を20台、レンタルショッピングカートを10台配置している。当日返却という条件で、両店の営業時間中は、市民だけでなく誰でも利用できる。
  もちろん、使用料は無料であるが、開始したばかりとはいえ、利用が多いとはいえない。宣伝不足の感は否めない。しかしながら、市内の放置自転車を再利用している点では、リサイクル事業ともいえる。
  TMOでは、この実験事業を成功させた後は、駅前やホテルへの設置も検討しており、来街者数アップへの影響度、商店街の活性化への効果を測定し、低コスト運営に生かす予定である。

(アソシエ・コンサルタント・グループ/岡本敏幸)


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【東西南北】
愛知県蒲郡市 有志で集った女性グループが「ふれあい」を店頭で復活


アソシエ・コンサルタント・グループ
平野 喜久
掲載書籍・雑誌名:『商業界』1月号
発行所: 株式会社 商業界

 愛知県蒲郡市の形原(かたはら)商店街の女性グループ「形原レディースサークル」は、女性だけの有志を募り、独自の活動を続けている。サークルのモットーは、「@お店に足を運んでいただく仕掛けづくり A思い立ったら、即、実行! B小さくてもキラリと輝きたい! C失敗を恐れない」というもの。女性らしい感性と積極的な行動力で、次々にイベントを仕掛けていく。
  本年3月には「ひな祭りロード」を開催した。商店街の各店舗の店頭にひな人形を飾って、来店者に手作りの油菓子を振る舞うというイベントだ。地元では、もともと地元の神社の春祭り(4月初旬)にひな人形を飾り、その間、近所の人が気軽に人形を見に訪れ、菓子を振る舞われるという風習があったという。
  しかし、生活様式の洋風化とともにいつの間にか立ち消えになっていた。そこで、人とのふれあいを楽しむ地元のよき風習を、商店街の店頭で復活させようと試みたのである。
  地元には古くから伝わるひな人形を持つ家庭もあり、「みんなに見てもらえるなら」と、飾り付けに協力。現在では見られない珍しいひな人形や、子供たちの手作りのひな人形が各店頭に並んだ。さながら、商店街は巨大な美術館のような雰囲気。新聞紙上で紹介されたこともあり、遠方からの来街者も増え、その様子を見た地元の人々がさらに触発されて商店街を訪れるという好循環を生んだ。
  その他、「だんごラリー」「お月見の会」「一日おかみさん体験」「ミニ商店街」など、季節に合わせて、「お店に足を運んでいただく仕掛けづくり」を行っている。
  商店街が廃れていくのを肌で感じた危機感から少人数で始めた活動だが、徐々に支援者も増えてきた。サークルの代表・小林房子さんは、「地元の人たちが楽しんでくれる姿を見ると、私たちも元気になれる」と、さらに次のイベント開催に意欲を見せる。
(アソシエ・コンサルタント・グループ/平野喜久)


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【東西南北】
広島県府中市 「もの作り直販工房」で商店街の集客力アップ狙う

『商業界』11月号『商業界』11月号
アソシエ・コンサルタント・グループ
岡本泰之
掲載書籍・雑誌名:『商業界』11月号
発行所: 株式会社 商業界

 広島県府中市は、県内でも有数の工業製品出荷額を誇る「ものづくりの街」である。
  その中心の本通り商店街内に存在する空き店舗を「ものづくり直販工房」として活用し、開発意欲ある、ものづくり企業の優れた商品を、広く内外にPRしようという試みを行っている。
  工房は平成13年11月にオープン、約20坪の売場面積で、会員企業30社の開発商品約120アイテムを陳列している。
  府中市は、家具などの木工品や、味噌などの食料品の地場産業が多い。そのため出品も生活に密着したアイデア商品から、高度な技術を用いた最先端商品まで、各々工夫をこらしており、出展者の息づかいが伝わってくるような品揃えで、来場者を魅了している。
  当初予定していた目標を大きく上回り、一日平均約60人の来場がある。
  なかでも人気は、出展者を講師とした木工教室など、ものづくりの楽しさを体感できる各種教室で、常に定員を超える申し込みとなっており、商店街への集客力向上に、つながっている。
  もともと府中商工会議所が企画するものづくり直販工房と、商店街の空き店舗対策は、別々に構想されたものであった。
  「ものづくり直販工房」とは、ものづくり企業が専門家を招き、独自の商品を開発し、インターネットにより広く普及・PRするものであったが、利用者の一部から購入する前に実物が見たいとの要望が寄せられていた。
  商店街も通行客の減少をくい止めるべく、県の助成事業による調査報告に基づいて、「とりわけ郷土愛の強い地域消費者」に「府中のよさを情報提供する拠点づくり」が、計画されていた。この2つの事業を府中商工会議所が結びつけ、店舗開設が実現したものである。
(アソシエ・コンサルタント・グループ/岡本泰之)


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